Kentaro's Blog

知ったこと、学んだことを自分へのフィードバックのつもりでブログに書き残していきます。 間違っている箇所は批判していただけると助かります。最近は就活関係のことが多くなりそうでう。

『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』/天才とは?

冬休み最後ということでDVDで『イミテーション・ゲーム』鑑賞!

2015年前半はこの作品と『博士と彼女のセオリー』が同じ土俵の作品として有名だったけど、劇場で観るにはちょっと退屈かなと思っていたので年をまたいでやっと鑑賞できました。

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<概要>

第2次世界大戦下の1939年イギリス、若き天才数学者アラン・チューリングベネディクト・カンバーバッチ)はドイツ軍の暗号エニグマを解読するチームの一員となる。高慢で不器用な彼は暗号解読をゲーム感覚で捉え、仲間から孤立して作業に没頭していたが、やがて理解者が現れその目的は人命を救うことに変化していく。いつしか一丸となったチームは、思わぬきっかけでエニグマを解き明かすが……。

 

私が鑑賞後感じたのは...「これに似た映画まえにも見たなぁ」というもの...

類似作品としては以下の2作が挙げられます。

 

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左は有名な『ビューティフル・マインド』右は日本ではそれほど有名ではないですが『ハンナアーレント』というどちらも自伝映画です。

 これらの作品の共通プロットは、「歴史的業績を残した人物が一般人には想像もつかないような苦難を乗り越え問題を解決する」というものです。

 

 個人的に違和感を覚えるのは、どの天才学者も映画での扱いはだいたい同じになってしまうことです。例えば『ビューティフル・マインド』で描かれたジョン・ナッシュは大学構内でハトの運動アルゴリズムを計算している変人という扱いでしたし、今回のアランチューリングは学生時代から友人とコミュニケーションが取れないいじめられっ子という扱い。映画だからある程度は仕方ないにしても、描き方が短絡的すぎるのではないかと思います..

 

 しかし、作品の内容いかんに関わらずコンピュータの父と言われるアランチューリングの生涯を少しでも知れたことはとても勉強になりました。彼自身が「クリストファー」と命名する暗号解読器も「マシンが完成したから一件落着!」というわけではなく、多くの失敗と試行錯誤の上で日の目をみるわけであって、1つのことを成し遂げるには長い時間と多くの人のサポートが必要になることを教えられた気がします。

 

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 主演のベネディクト・カンバーバッチは人気シリーズ『シャーロック』に続いてこの手の天才役が板につきますね。同世代の英国俳優「エディレッドメイン」と比べられることも多いですが、僕はカンバーバッチの得体の知れない空気感が好きです(レッドメインの作品を『レ・ミゼラブル』以外見たことがないというのもありますが...)。これに続いて『博士と彼女のセオリー』も鑑賞したいところですが、それはまた次の機会にしましょう。